2019.12.04 Wednesday
「多くの女性が人知れず悩んでいること」〈 想いの チカラ 〉空羽(くう)ファティマ の 毎日新聞コラム
【多くの女性が人知れず苦しんでいる事】
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【以下、先日 キャメルンスタッフたちに「膣トレーニング」をする為に来てくれた妹の友人の山内さんのことをコラムに書きました。】
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「自分の経験をちゃんと話さないと、肝心なところが伝わりませんから。
かつて、私自身が便失禁に苦しんでいた事も、地獄の結婚生活を生きてきたことも、全て書いてもらって構いません」。
テレビ東京の情報番組「なないろ日和!」にレギュラー出演している通販MCの山内乃理子さんは私にさらりと言った。
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『かつての私は?全ての答えは自分の内側にある?と自分の体と向き合ってきたつもりでした。
でもその答えとなる?内側?は、更にもっと深いところにあることを知りませんでした。
長年?愛さなければ、愛されない?と家族の為に必死にぼろぼろになって生きていて、でも、ある時「愛している」という言葉を言うことにも言われることにも、ものすごく抵抗を感じている自分に気づいたのです。 それは自分を愛してなかったから。
どうしたら自分を許し愛せるようになるのか?
それは、自分の命の源である膣、子宮を大事に扱う事だと知りました。
子宮はお宮、産道は参道、恥丘は地球。デリケートゾーンは聖域で宇宙そのもの。
パワースポット巡りが好きだった私自身がパワースポットだったのです。
全ての女性が、自分の中にパワースポットを持っている。
忙しい一日の終わりに、お手入れをして?ありがとう??愛している?を繰り返し言い続けたら、どんどん心が解放されていきました。
妊娠、中絶。不妊治療からの出産。
夫のアルコール依存と鬱、長年のセックスレスの末の離婚。
華やかな世界でプライドを保ちなんとか取り繕って生きていこうとしましたが、子どもの運動着や下着さえ買えない貧困生活に不登校。死にたい願望と闘っていた日々……。
?よく生き抜いたね?と自分を褒めてあげたい。
そして私が経験した事は、多くの女性が人知れず苦しんでいる事でもあるから、少しでもその地獄から解放されてほしいし、その鍵がデリケートゾーンのケアにあることを伝えたい。』
◇
‥‥‥そこには「?綺麗に見られたい願望?が強く、自分の恥ずかしいところはなかなか話せなかった」と言う彼女は もういない。
「美しく生きるって、上っ面の美だけではなく、両極を知ってこそだと思い知りました。
さまざまな経験を重ね、恥ずかしいことこそ、人の力になるのだと思いました」
と覚悟が決まっている彼女は今、全ての女性に伝えたいことがある。
かつて自らを救い、うちのキャメルンスタッフの産科医と助産師も「世界中では常識なのに日本ではまだまだ知られていない」と言う「膣トレーニング」の必要性だ。
日本人の1日の座り時間は平均7時間で世界一長く、膣は内臓の重みと椅子からの圧迫を受け続ける。
運動不足や肥満、出産、加齢などにより、内臓は下垂し骨盤底筋は緩み、骨盤臓器脱になり膣から子宮が飛び出してしまうことも。
なかなか膣トレが出来ないと言う人は、インナーボールを使えば膣壁を刺激し血行が良くなり、生理不順や尿漏れ姿勢の改善など、さまざまな女性の悩みを改善できるという。
高い厚い壁を越えた経験があったからこそ、今の輝く彼女がいる。
これからも、また違う試練が彼女に立ちはだかるかもしれない。
でも「ブレない覚悟」がある「オトコマエな彼女」はまっすぐ前を向いて歩いていけるだろう。
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〈 想いの チカラ 〉空羽(くう)ファティマ の 毎日新聞コラム より。
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彼女のことを「どんな人?」と聞かれたら
‘自身の恥部さえさらけ出してまで、膣トレの必要性を伝えたい’という覚悟を持つ彼女のことをこう答えるだろう。
「男前の人」と。
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