2018.10.13 Saturday
コラム「想いのチカラ」活字で載せますね。
「明けない夜はない」
ラインイジメ、自己否定感、部活での悩み、学校でも家庭でも居場所がなく‥‥今の10代が学校という狭い囲いの中で「生き抜く」のは私達大人が思っているよりずっと大変だ。
その彼らの自死が一番多い夏休み明けから少し日は経ったけれど「我が子だけは大丈夫」という過信は危険だ。
思春期の彼らの感情のアップダウンは激しく自分でもコントロールは難しい。15分前までテレビを見て笑っていた子が いきなり一線を超えたりするから本当に怖い。
優しい子ほどママに心配かけるまいと平気なふりするし 本気で覚悟を決めた子は止められる事を恐れ辛い顔を見せない。。
山田孝之と菅田将暉のdeleディーリーというドラマの中でこんなシーンがあった。
屋上から飛び降りようとする少女。風が吹き 体がふらつき思わず手すりにしがみつく。助けようとすると、反抗する彼女に菅田が言った。
「君をいじめるあんな奴らのために死ぬ事ないよ。居場所がないなら新しく作ればいい」
それでも生きるのが怖いという少女に自分が必ず問題解決すると誓う。
が、まだ手すりから離れない彼女に今度は山田が言う。
「じゃあ なんでさっき、手すりを掴んだ?本当はまだ生きていたいんだろ?やり残した事があるから、死にたくないと ‘お前の心’が止めたんだ。その、やり残した事が何なのか突き詰めて考えてみろ。死ぬのはそれからでいい。 今の自分の心を裏切るな」
…………………「君を守る」と大人が本気で守ろうとする姿勢を見せることは大切だ。
でも、それ以上に大切なのは周りからの助けよりも 彼ら自身の心の奥にはどんなに小さな炎でも「生きたい想い」があることを 彼ら自身に気づかせてあげることではないかと思う。
死にたくて死ぬ人なんていない。
生きたいけど でもあまりにも日々が辛すぎて、もうどうにも追い込まれてしまったとき人は死を選ぶ。
正確には 選んだのではない。
選ぶしかないほど追い詰められてしまうのだ。
そこまでに ならないうちにその暗闇に気づき 手を差し伸べ 彼らの中にある力に光を当てて「一緒にゆっくりでいいから深呼吸しよう」と言ってあげることこそが 必要なのではないか?
「共に前を向いて歩こう」が出来ないほどに弱っている心に強い明るい生き方を強要するのは逆効果だ。
共に好きな音楽を聴く。一緒に空を見上げる。そんな小さな日常からまず始めてみよう。
学校なんて行かなくても 長い人生からみたら大したことではない。それを悩む‘大人の深刻さ’が余計に彼らを追い詰める。。
いいのだ!なんとかなるさ!
生きていたら状況は いつかは必ず変わる。
「明けない夜はない」し「春の来ない冬はない」夜明け前が一番暗いのだ。
さあ、まず親のあなたがオシャレして外に出かけよう!ゆっくり美味しいランチでもしよう。
そして、子供の好物を買ってただいま!ああ楽しかったあ!??(*´?`*)?と、帰ればいいのだ。
「深刻さは魂の病気」だと、インドに旅してた時に学んだ。
自信のない、うつむいた親のままでは 何よりも 守りたい我が子を救えない。
ホラ、空を見上げて深く息を吸おう。
青い蒼い秋の空があなたを優しく抱きしめてくれるから。
生きてること、あきらめないチカラ。<
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