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空羽ファティマからメッセージ
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朝日新聞連載コラム<生まれてきてくれてありがとう>47
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     2012年8月3日掲載

    『私の考えるイジメ対策』


     いじめについてのコラムで、絆やつながりを重視しすぎず自分の世界で生きていけばいい、という意見があった。私もそう思った。
     自分を殺してまで相手に合わせて友達ごっこを演じる必要なんてない。でも学校という集団生活で、そこまで開き直って一匹おおかみを貫くにはよほどの勇気と覚悟がいるのも事実だ。
     日本では昔から協調性が重視される。個性よりもいかに他者と仲良くできるかが。でもこんなにいじめ問題が深刻な今、人に認められなくても、人とうまくつきあえなくても、自分は自分でいいと、自らを認め、誇れる教育を私たち大人が提案しなくてはならない。
     もし私の娘がいじめにあったら、初めは相手に立ち向かい、「いやだ」「やめて」と言う勇気も必要だと伝えるけれど、それでもダメなら私は転校するか、学校をやめて世界を歩こう、と誘いたい。この小さな学校の中で否定されたことくらい何でもない、大きな世界があることを見せてやりたい。地球は広い、と知ってほしい。
     たかが何人かのつまらない友人があなたの良さを認めなくても、自信を失うことなんて、これっぽっちもないのだと。大人にも、いじめにあった子どもを救うきっかけはつくれるけれど、本当にその子の命と誇りを救い、守るのは本人の自己肯定感、自信だ。そこをいかに引き出せるか、その手伝いを大人ができるかだと思う。
     方法はいろいろあるが、私が日本を出ることを薦めるのは、独特の「こうすべきだ」という重い力がこの国に流れているからだ。そこを一度出て、その日の宿、その日の食事のことだけを考える生活をしてみるのだ。食べてウンチして寝る。見知らぬ人と、こんにちはとあいさつをする。痛い目にも遭うけれど、びっくりするくらい優しくしてくれる人もいる。ああ、人間っていろんな人がいるんだなあって知るだろう。
     いじめっ子対策はもちろん大切だ。でも、いじめられる側をいかに守り、勇気づけ、失われた自信を取り戻すか。その方法も考えなくてはならないと思う。
     こう書きながら、何でもっとシンプルに人間は生きていけないのかなあ、とため息が出る。せっかく生まれた命なのにね……。
    (文・空羽(く・う)ファティマ 切り絵・海扉(かい・と)アラジン)

    | 朝日新聞「うまれてきてくれてありがとう」 | 08:38 | comments(0) | trackbacks(0) | - |









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