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空羽ファティマからメッセージ
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朝日新聞連載コラム<生まれてきてくれてありがとう>45
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    『キレイ事じゃない育児』

     5年前に書いた娘Nの育児日記を久々に読み返した。そこには、3歳半のギャングに振り回され、オタオタしている私の生々しい日常が記録されていた。
     「1に忍耐、2に忍耐、そしてやっと5位に愛だ。子育てはキレイ事だけじゃなかった」とあった。叫びだしたい、外に逃げ出したい衝動を、理性と忍耐と愛で必死に必死に自分を律し、抑えなだめていた。
     「生まれてきてくれてありがとう! Nに会えて幸せよ」と言ったすぐ後にカッとする自分にあきれ、そしてNに謝りながら、「でも私だってかわいそうじゃん!? だってあんまりわがまますぎる。ママは神様じゃないんだから。怒ったって仕方ないじゃん!」と泣いていた。
     そして自分を慰める。私はよくやっている。罪悪感なんて持たなくていいよ。人間だもの。もうこれ以上がんばれないよね、と。
     世の中のたくさんのママがこんな思いをしながら子育てして家事をして、仕事に行っているのだから、本当に大変だと思う。子どもが機嫌よく、いい子なら優しいママでいられる。本当はいつもニコニコしてあげたい。でも当然ながら、子どもは言うことなんて聞きはしない。
     もっとも、大人の言うことをハイハイと聞く子なんて痛々しい。そんなのコドモじゃない。だからいいのだ。このままのNでいいのだ。と思いつつ、時々泣いちゃうくらい、追い込まれる。真剣にマジメに子供と向い合おうとすればするほど、追い込まれていく。
     どうでもいいと思えたらイライラもしなくてすむ。でも、確かにその何百倍もの喜びと幸せを彼らは私たちに与えてくれている。それは本当だ。だからがんばろうと思えるのだけどね。と書いていたら、いつも乗ったら危ないと注意している台にNが乗った。
     「そこはダメと言ってるでしょ! もうママ怒った!」と言うと、ニヤニヤしながら「はっけよーい! 怒った! 怒った」ってちゃかされた。私はおすもうさんじゃないっていうの、とむっとしつつ、思わずナイスな口答えに笑ってしまった。Nの一本勝ちっ。ハイハイ、どうせいつもママの負けですっ。ふえ〜ん。
    (文・空羽(く・う)ファティマ切り絵・海扉(かい・と)アラジン)
    2012年7月6日掲載

    | 朝日新聞「うまれてきてくれてありがとう」 | 09:04 | comments(0) | trackbacks(0) | - |









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