キャメルンblog

切り絵作家アラジンからメッセージ

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2012.01.26 Thursday

朝日新聞連載コラム<生まれてきてくれてありがとう>34

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    2011年1月20日掲載


    『学校に疑問を感じた時』

     子供の担任に言いたいことがあっても言いにくいというママは多い。「だって子供を人質に取られているようなものですもの。うるさい親と思われてシワヨセが子供にいったらと思うと」と。
     アメリカ留学時に自己主張の大切さを痛い思いをして学んだ私ですら、いざママの立場に立ってみるとその気持ちも理解できた。もちろん、安全に関することは言うけど、他のことはなるべくがまんしようか……とか。
     でも、子供は学校と親の双方が手を取り合い育てていくべきだ。
     ある日、直されてきたテストに疑問を持った。「あなたならドングリコマの作り方を友達にどう教えるか?」の問いに、娘N(8)は「用意するものはドングリとようじです。ドングリにはお顔とかかくとかわいいと思います」と答えていたが、採点では、赤ペンで顔をかくというのは不要だと消されていた。
    問題は「教科書にどう書いてあるか?」 ではなく各自の自由な答え方でいいはずなのに、これは変だと私は思った。しょんぼりしているNに「ママなら花丸つけるよ!」とテストに大きく花丸をつけてNの頭をなでた。
     このことを連絡帳に書こうか一瞬悩んだが、表現力について、ここは大事なことだと思った。疑問に感じたことはそのままにせずに堂々と聞くということをNに教えたかったし、大人同士で陰でやり取りするのは良くないと思ったので、Nの前で、ママはこうに先生に書くね、と読み上げながら、連絡帳を書いた。
     次の日の先生からの返事には「Nちゃんの工夫して答えた箇所を消してしまったのは改めて考えると失礼でした。いつも簡潔な答えを書く指導をしているので、つい、うっかりせっかく工夫してNちゃんが書いた文章を消してしまいました。忙しいことを理由にせず、もっと子供たちの内面を見ていこうと思います」と、心あるお返事を書いて頂けてほっとした。
     そしてNに言った。「こんな風に間違いは間違いと言ってくれる先生は立派だとママは思うよ。こうやって勇気を出して聞いてみるものでしょう?」と。
     確かに先生は忙しく一人一人に適した指導は大変だと思うので、ただ、先生を責めるのではなく感謝の言葉もきちんと文章に表し、疑問に思うことはきちんと聞くことによってお互いに信頼関係ができ、子供たちにとってより良い環境が出来ていくのだと思う。
     だからママよ、勇気がいるけどもっと声を上げましょう!あなたの子供の為だから。 黙っているだけでは何も変わらないと思うから。(文・空羽(く・う)ファティマ)


    2012.01.07 Saturday

    朝日新聞連載コラム「生まれてきてくれてありがとう」

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       2012年1月6日(金)掲載

       『届かないママへの手紙』


       地獄のような2011年が終わった。干ばつ、竜巻、大地震……世界各地でこれでもかというように、大きな災害が続いた1年だった。

       年が明け、被災地の人たちはどんなお正月を迎えているだろうか。雪国の冬は長くつらい。その中で、お正月という1年で一番華やかで楽しい行事を、人々はどんなにか毎年心待ちにしてきたことだろう。

       けれど、今年のお正月は、去年は共におせちを食べ、おこたつを囲んだ家族がいないのだ。お年玉をくれたお父さんが、おせちを作ってくれたお母さんが、一緒にコマを回したきょうだいが、当然いるはずの家族が、、、そこにはいないのだ。その痛いほどつらい現実に、新年を迎えるきらびやかさとは裏腹によけいにさみしさを感じてしまうと思う。

       私は自作の本をBGMの生演奏で朗読し、東北へのチャリティー活動支援を続けているが、会の後「忘れかけていた震災を思い出すいい会でした」と感想を言う人が多くなったことにショックを受けている。

       まだ1年もたっていないのに、あの大きな悲しみを日々の忙しさの中に忘れることが出来るのか? あの災害は決してひとごとではなかったはずだ。

       放射能の問題は日本だけでなく世界にも広がっている。忘れてはいけないことがある。年が明けたからといって過去のものとはどうかしないでほしいと願う。

       つらすぎることに目をつぶりたいと思う気持ちはわかる。私自身、震災の写真集を手に取れるまでに長い時間がかかった。上手な文章より1枚の写真が雄弁に語る力を持つことはよくある。私の目に飛び込んできた写真は、まさにそれだった。

       帰らぬ母を寒い体育館で待つ4歳の女の子が大好きなママに手紙を書きながら眠ってしまっていた。「ママいきていてね」。やっと覚えたたどたどしい字で書かれたその短い手紙に、私はあふれる涙を抑えきれず本屋でしゃがみこんでしまった。どの写真も悲鳴が聞こえてくるようだった。

       悲しすぎる重い現実。でも同時に東北の人々の強さと誇りも、そこにはあった。どうか本屋で写真集を手にとって欲しい。つらいからこそ逃げずに向かい合ってほしい。これは同じ日本で起きた事実なのだから。今年、私達一人一人がどう生きるかが勝負だ。

       必ず春はやってくる。今は雪に覆われ悲しみに沈む東北にも。。そう信じそう祈り、新しい年を迎えたい。

      (文・空羽(く・う)ファティマ 切り絵・海扉(かい・と)アラジン)



      2011.12.31 Saturday

      朝日新聞連載コラム〈生まれてきてくれてありがとう〉

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        2011年12月23日掲載

        『奇跡の木からのバトン』

         日本百景の高田松原(岩手県陸前高田市)の7万本の中で、唯一津波に耐えて生き残り、人々に希望をくれた木が枯れてしまった。
         けれど、何もなくなった荒野の中に凜と立つその姿は、この9カ月間まっすぐに空を指さし、「上を向こうよ!」と絶望に沈む皆を励まし勇気づけてくれた。
         この1年間つらいことが起きへこたれそうになると、極限状態の中、必死に生きている東北の人たちを想った。その涙を、その強さを、想った。そうすると私のかかえていることなどちっぽけなことに思えた。
         私には雨風をしのげる家があり、生きている家族がいる。動ける手足もある。だからこんなことで泣いていては恥ずかしい。大丈夫! もっともっとがんばれると思えた。
         海を頼り生きてきて、今その海に全てを奪われた漁師たちが言っていた。「それでも海を信じている。もう一度海と共に生きていく」。その姿はまさにあの奇跡の松の木のようだった。
         美しい松原は流されてしまったけれど、この誇り高き人々が木の意志を受け継いで、今までよりもっともっと強くたくましく町を支え守っていくのだと思った。
         人間とはなんて強いものなのかと、再び海に向かう漁師たちの姿を見て私はうなってしまった。あの恐ろしい牙を向けられた真っ黒な海に、自分たちの全てを奪い去った海に、彼らは再び向い、共に生きようとしている。
         今までの私は、人の優しさに涙し、人の弱さ故の残酷さや裏切りに傷つきながら生きてきた。でも誰一人としてあの津波ほど私を痛めつけた人などいなかった。私から全てを奪った人などいなかった。家も、家族も、全てを奪われた彼らが「それでも海を信じている」と言う強さを、私も持ちたい。
         彼らのように、それでも人を信じよう。夢を、希望を信じよう。津波はたくさんのものを奪っていったけれど、同時にたくさんの学びと強さを私たちに教えてもくれたと、今は思う。
         木よ。枯れてもなお、空を見上げしゃんと誇り高くそびえ立つ木よ。あなたは人々の光でした。あなたのその姿に人は奇跡を信じ、命の強さを、そのズタズタに裂けた心に持つことができたのだと思います。
         今まで頑張ってくれてありがとう。これからは私たち皆がそのバトンを受け継ぎ、東北の人々を力を合わせ支え守っていきます。
        (文・空羽(く・う)ファティマ 切り絵・海扉(かい・と)アラジン)

        2011.12.23 Friday

        準備中

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          会場の中の様子です

          2011.12.23 Friday

          朗読ライブ会場

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            フリッツアートセンター隣にあるオシャレな建物です

            これから始まります!

            2011.12.21 Wednesday

            ムーシカの世界

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              《朗読ライブのお知らせ》
              12月23日(金)に、フリッツアートセンターで「チチリの庭〜冬のバザール」というイベントがあります。
              午前10時30分から、手作り雑貨やおいしい食べ物、キャンドルワークショップなどなど楽しいお店がたくさん並びます!
              そして、午後4時〜は、キャメルンシリーズ7「ムーシカの世界」の前半の朗読ライブを行いますよ(^O^)
              (朗読:空羽ファティマ、ピアノ:もっこ)
              お店を楽しんだ後に、ぜひ「ムーシカの世界」をのぞきに来て下さいね!
              震災、津波、原発事故、、千年に一度という大災害と人災とを経験した私たちが、今何を考えどう行動していくべきなのか?
              当たり前のことがどんなに幸せなことなのかを身に染みて感じた今だからこそ、皆で考えていきたいです。
              2011年の最後に贈る「ムーシカの世界」、たくさんの人と共有できたら嬉しいです!


              《場所》フリッツアートセンター
              群馬町前橋市敷島町240ー41
              《電話》027ー235ー8989
              《時間》16:00〜朗読ライブ
              (お店は10:30〜)
              *車でお越しの際は、近隣のバラ園駐車場や、河川敷駐車場をご利用下さい。



              2011.12.21 Wednesday

              中之条ツムジのコンサート

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                17日に行ったジョウモウ大学の授業が上毛新聞に載りました(^_^)v


                2011.12.13 Tuesday

                朝日新聞連載コラム<生まれてきてくれてありがとう>31

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                   朝日新聞連載コラム<生まれてきてくれてありがとう>31

                  2011年12月9日掲載


                  「ママが理性を失った時」

                   虐待と一口に言ってもいくつかの種類があると思う。例えば、一つは子供を愛せない故のもの。一つは子供が大事すぎてかわいすぎて、その子のためになることをしたいのに子供がちっとも言うことを聞いてくれないので心配で悲しくて怒ってしまう故のもの。


                   二つ目に挙げたママはマジメで優しいので、怒って理性を保てない自分を強く責め、追い込まれていく。


                   先日、講演で一人のママが涙しながら告白してくれた。風邪の子供に薬を何度も飲ませようとしても飲んでくれずあせり、日頃の育児疲れの余裕のない心が切れてしまった。気が付くと子供の頭を押さえつけ無理やり薬を口に流し込んだら、子供が苦しくなって吐いてしまったという。


                   ちょうどその時お母さんが来てくれて救われたらしいが、我に返って、窒息でもさせてしまったらどうしよう……これは虐待だったと、自分の荒い行為が恐ろしくなり震えたという話。

                   

                  でも、これを虐待とは呼びたくない。ものすごくこのママの気持ちが分かった。痛いほど分かった。


                   子供が大事で早く治ってほしいのに、病気の苦しそうな姿がかわいそうだから薬を飲ませようとしたのに、飲んでくれず悲しくて悔しくて「どうしてママの気持ちを分かってくれないの!?」と心が切れてしまったのだろう。


                   疲れているママにはよくあることだ。そしてマジメなママほど「こうしなくては」と考えてしまうからストレスもたまっていく。


                   だから、そんなママに言いたい。どうか自分を責めすぎないでほしい。あなたは悪くない。疲れているだけ。マジメすぎただけ。ダメなママなんかじゃない。大丈夫。子供はちゃんと分かっている。ママがどんなに自分を愛しているか。


                   時にはやりすぎた行為や失敗はあっても、子供を傷つけようとしてやったことじゃないのだから、それは子供を傷つけはしない。きっと分かってくれている。ママと子供の絆はへその緒の時代から深くつながっていたことを思い出して。大丈夫。心配しなくても、自分を追いつめなくても大丈夫。


                   こう書きながら、自分自身マジメすぎてよく失敗する私も泣けてくる。大丈夫。私たちはいいママだよ。よくやっているよ。一緒にがんばろうね。いつか笑い話になる日が来るまで。



                  (文・空羽(く・う)ファティマ 切り絵・海扉(かい・と)アラジン)



                  2011.12.13 Tuesday

                  キャメルンがアマゾンでも買えるよ!

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                    本屋さんが遠い方、忙しくて買い物になかなか行けない方に朗報です。
                    キャメルンシリーズがアマゾンで買えるようになりました!!

                    キャメルンシリーズを、大々的に取り扱って下さっている書店さんでも是非購入してもらいたいと思っていますが、
                    、それがなかなか難しい方、ぜひ、ご利用くださいね!


                    さて、いよいよ今週の土曜日12月17日15:30〜、中之条「tsumuji」での朗読コンサートが近づいてきました。
                    朗読するのは、今冬発売したばかりのキャメルンシリーズ『言葉』。
                    キャメルンシリーズの人気者の魔女のおばば(ムルーラ)の若い頃の甘く切ない恋の物語です。

                    生演奏のピアノ&ヴァイオリンの調べにのせて贈る物語は、ぐっと心に響きます。
                    暖炉のあるとても素敵な会場が雰囲気にぴったりです。
                    クリスマスカード作りも行います。興味のある方は、「ジョウモウ大学」のホームページをご覧になってくださいね。
                    締め切りはすぎていますが、まだ会場には余裕がありますので飛び入り参加も大歓迎です。
                    参加無料。中之条は、自然が溢れ、文化的なとってもすてきな所です。
                    ドライブがてら、ぜひお出かけくださいね!!


                    キャメルングループは、来年も東北への義援金のためのチャリティー朗読会を続けていきます。
                    一人一人ができることを少しずつでも積み上げていけば、必ず大きなちからになります。
                    ご協力よろしくお願いいたします。







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                    2011.12.12 Monday

                    ツムジ

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                      今週12月17日のジョウモウ大学主催のイベントを行う会場です。
                      暖炉が入ってます。
                      中之条のオシャレなスペースです。

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